田中泯 場踊りin神戸「摩耶山天上寺」。
昨日は,神戸は六甲の摩耶山天上寺に,田中泯さんの場踊りを観に行く。

始まって間もなく,後ろのおばさまが,帰る,帰る,帰る…と帰るを連呼。
音楽もないし,解説もないし…と,つぶやく。
今から面白くなるのよ…と隣の人がフォローしていたが,しばし「帰る」を連呼したあと,結局そのおばさまは,「ありがとうございました」と言って,帰って行った。

場踊り。
神戸六甲の摩耶山天上寺「で」踊るのではない。
神戸六甲の摩耶山天上寺「を」踊る。
摩耶山天上寺は,とても磁場というか,何か力の強いところだったようだ。
ここでの泯さんの踊り(肉体)は,そんな何かの力に,対決するような翻弄されるような絡めとられるよう降参するような…。

45分の踊りが終わったのちのインタビュー。泯さんは言った。
名前の付く踊りは三流だと思っている。
呼び名も付かないものを踊り続ける。
名前に居座って踊っているとウソになる。
帰りがけ,今週発売の泯さん初のエッセイ集『僕はずっと裸だった-前衛ダンサーの身体論』を購入。
その場で,泯さんがサインをしてくれた。
空かさず握手をお願い。
笑顔で手を差し出してくれた。
本を開くと,「名づけられない踊り」でありつづけたい,とあった。
本来は,誰も,何も名づけられない。
そこに立ち続ける。私自分もそこを目ざしているんだな…。